淘汰される国内のモバイルメーカー
NTTドコモは、スマホの販売戦略としてツートップ戦略を実施。これまでのように各メーカーを平等に扱うのではなく、特定メーカーの特定モデルを選定して、それらに広告費や販売支援金を集中させる、というやり方。
この夏商戦では、ソニーの「Xperia A SO-04E」とサムスンの「GALAXY S4 SC-04E」がツートップに選定されている。
選定に漏れたNEC、パナソニックは、販売不振の結果スマホから撤退するようだ。
また、ツートップ間の売上には大きな差がついた。
Xperia Aの販売台数は約110万台、一方、GALAXY S4は約55万台と、ダブルスコア。
NTTドコモのこの戦略の結果は「純増数は苦戦しており、非常に残念で厳しい結果だ。しかしツートップは一定の成果があり、スマホ基盤を順調に拡大している」(by 同社代表取締役社長)ということなので、後塵を拝したサムスンはツートップから外されるかもしれない。
後釜が国内メーカーとしても、選択肢は限られている。
従来、国内のモバイルメーカーを育てる方向で頑張ってきたNTTドコモ自らの手で、淘汰を押し進めているようだ。