めもらんだむ

わりと個人的な、備忘録がわりになると思います

「すき家」の労働実態

すき家」というと、今年2月~4月にかけて、人手不足などにより、最大123店舗が一時休業や時間帯休業になり、話題になった。
人手不足の原因は、劣悪な労働環境によるとされ、日本を代表する(?)ブラック企業との評価を得ていた。
すき家」を展開するゼンショーホールディングスによる第三者委員会が、このほど調査報告書をまとめ、公表された。

調査報告書によると・・・
◯3年間で400店舗以上増加させたが、社員数は増えず。
◯2011年の新入社員の58.8%が3年以内に退職。
非管理職の平均残業時間が109時間。
◯店舗社員の経験者のほとんどが24時間勤務を経験。
◯1人勤務体制が横行。
◯恒常的に月500時間以上働いた例や、家に2週間帰らなかった従業員がいた。
◯2012年度以降、時間外労働などで労働基準監督署から受けた是正勧告書が64通。

記者会見で、ゼンショーホールディングスの小川会長は「真面目にやってきているのに・・・(ブラック企業という)レッテル貼りはやめていただきたい」と語ったらしい。
真面目に社業に取り組むことと、ブラック企業であることは矛盾しないとも言える。商売に対する真面目さに歯止めが利かなくなって、暴走することはありうる。
どこかで考え方を切りかえる必要がありそう。

調査報告書を見ると、こうなるまで放置していたことにあきれるし、怖くなる。とは言え、これだけの調査報告書を敢えて公表したということは、本気で改革を進める意志の表れともとれる。というか、何も有効な手を打たないわけにはいかないだろう。
ただ、ここまで放置していた同社の上層部が、どこまで発想を切りかえられるかがポイントになりそう。